というワケで、もう少し詳しいお話を…と御座候(本社・姫路市)へ。同社は元々回転焼きとうどんやそばを出す食堂事業を両輪としていましたが、1972(昭和47)年に新機軸として挑戦したピザ屋が1年もたずに閉店。その厳しい現実に「食堂部門もやはり日本人に親しみのある味を」と跡地に「ラーメン・餃子」の店を作ることになり、さらに「インパクトが無ければ生き残れない」と開発したのが、このジャンボ餃子と担々麺だったそうです。
ジャンボ餃子は、香りのあるマトンにたっぷりの刻み白菜、キャベツ、ニラが入り、重さは何と43グラム。普通の餃子の2つ分ぐらいでしょうか。皮も特製で四角い形。3店舗で1日2600個ほど売れるそうです。一方の担々麺のスープは鶏がらと豚骨をじっくり煮込んで、コーンやもやし等を添えて。「見た目もラーメンに近く『あんなの担々麺じゃない』とお叱りを頂くこともあったそうですが、それでもより多くの方に親しんでもらえる味と値段を追究したそうです」と広報担当の小倉右士さん。時代とともに少しずつ値上がりはしたものの、姫路界隈では、のんさんのように学生たちがおやつ感覚で食べていたそうです。
そして、その餃子を上回るほどの人気を博していたのが、店頭で手作りする「肉まん」。この肉まん、生地が真っ白くふわっとしていて、ほおばると肉汁がじゅわっとあふれ、手までべちょべちょになるぐらいだったといい、蒸すのが間に合わないほどの行列ができていたそうです。人手不足などで現在は作られていませんが、「まだノウハウが残っているうちに」と1年に1度、年初の鏡開きの日だけ個数限定で“復活”するのだそうです。
今年の鏡開きは12日、姫路市のあずきミュージアムにて開催。その味を確かめたかったら、行くしかない!?
御座候2020年鏡開きイベントhttps://www.gozasoro.co.jp/azukimuseum/spkikaku