女優・創作あーちすととして活躍するのんが6月30日、神戸・三宮のタワーレコード神戸店のあるミント神戸で、1stミニアルバム「ベビーフェイス」の発売を記念したトークイベントに登場した。のんが同じ兵庫県の神河町出身とあって、会場は「おかえり!」と熱い歓迎ムード。のんも、よそではできない地元トークで応えた。…のだが、「みなさん、ゆず太くんっていうユズのジュースを知っていますか?」。のんさん、さすがにそれはニッチすぎるぜ!
イベントでは、中学の頃から憧れていたというロックバンドGO!GO!7188の元メンバー、ノマアキコとユウ(チリヌルヲワカ)が参加した新作のエピソードや、神戸の思い出、551のローカルCMなどについて語っていたのん。「ゆず太くん」なる聞き慣れないワードが飛び出したのは、終盤、「神河町の良いところを教えてください」という会場からの質問に答えていたときだった。
「神河町は山の方にある町で、田んぼがたくさん。夜走っていると野生のシカに出会いますし、小学生の頃はクマよけの鈴を配られたりもしました」と、のん。そして、「ゆず太くんっていう美味しいジュースがあります。ゆず太くんを飲みながら野生の動物が見られる、そんな町です」。
ゆず太くんは、神河町特産の柚子を加工した清涼飲料水で、JA兵庫西の商品らしい。調べてみると、のんは過去にも自身のブログやイベントで折に触れてこのゆず太くんを紹介していた。この日は、会場にいる同じ兵庫県民たちの反応の鈍さに、のんも「子供の頃から飲んでいて、てっきり全国区のジュースだと思っていたけど、東京では知っている人が誰もいなかった。それどころか、神河町を一歩出ると、まだ知名度が全然ないんですね」と苦笑。「周りのスタッフに勧めたりして、少しでも広めようと草の根運動を頑張っています。味の配合がいいんですよ。世の中で一番美味しいユズジュースです!」
これほどまでに、のんが愛してやまないゆず太くん。気になる。JA兵庫西神崎営農センター(神河町)に問い合わせてみたところ、30〜40年前から生産しており、ユズとハチミツを配合したシンプルな味わいで、やはり、特に神河町では抜群の人気をほこる商品だという。ただ、のんがあちこちで「ゆず太くん愛」をアピールしていることについては、担当者はあまり知らない様子だった。
神戸では、そごう神戸店の「ひょうごふるさと館」でも販売していると聞き、矢も盾もたまらず駆けつけたところ…おお、あった!缶は少し小さめの190gで、税込み108円。パッケージの素朴なイラストが最高だ。早速飲んでみたところ、ユズの爽やかな酸味とハチミツの甘みが確かに絶妙な塩梅。ゆず太くん、のん効果でいよいよ本格的にブレイクしてしまうかも…?