古墳時代から太平洋戦争の時代にかけて、主に日本国内で発生した合戦や紛争、事変などの発生場所を時系列で地図上にポイントした動画がTwitterに投稿され、「わかりやすくてすごい」「勉強になる」などと大反響を巻き起こしています。作ったのは進士素丸さん(@shinjisumaru)。今秋発売された著書「文豪どうかしてる逸話集」(KADOKAWA)でも知られる作家/映像編集クリエイターです。
―合戦や紛争を切り口に日本史を概観できる大変な労作だと思いましたが、なぜこのような動画を作ろうと思ったのですか?
「例えば太平洋戦争のことを知ろうとすると日中戦争に辿り着きますし、日中戦争について調べれば明治維新や幕末の動乱に行き着き、更には江戸時代、戦国、室町、鎌倉…と、連綿と続く歴史を辿ることになります。そういった古代から近代までの歴史を一気に『時間』と『場所』を把握しながら感覚的に見られるものを作れないかと思ったのがきっかけでした」
―Twitterに「応仁の乱あたりから大変なことになった」と書いてある通り、室町〜安土桃山時代あたりの“爆発”ぶりには思わずのけ反りました。
「動画が出来上がった時は自分でもその時代の壮観さに笑ってしまいましたが、何度も見ているうちに『この一つ一つの火花に散っていった先人たちの色々な想いがある』と感じるようになり、色々考えさせられました」
―「素晴らしい」「学生に見せたい」などの反響については。
「『子供と一緒に見て歴史や戦争について話すきっかけになりました』といった意見も頂けて嬉しかったです。この動画が少しでも日本史に興味を持ってもらうきっかけになればと思います」
ここからは宣伝なのですが、明治から昭和初期の文豪27人のちょっとおかしな逸話を相関図などを交えて紹介した進士さんの著書「文豪どうかしてる逸話集」 が発売中です。こんな動画を作る人が、どんな本を書いているのか気になりませんか。私は気になります。税込み1430円!
https://www.kadokawa.co.jp/product/321905000847/