というわけで、モデルのMASA(マサ)さんに聞いてみました。マサさんは今年結成10周年を迎えた「姫路城甲冑隊」の一員として、毎週日曜日に観光客をおもてなしをしています。2年ほど前からインスタにも“進出”しており、そこで知り合った小林さんの写真仲間で城マニアでもあるアマチュア写真家ROKU(ロク、@roku326)さんと意気投合。今では西日本を中心に各地の城や街中などで写真を撮るツアーを重ねているといいます。その活動での写真を見た小林さんから、今年の夏ごろにオファーを受け、撮影が実現しました。
高御位山は加古川市と高砂市の境にあり、標高304mながら「播磨富士」とも呼ばれ、古くから神が住むといわれ信仰された山。数年前にはある調査で「初日の出日本一」に選ばれたこともある隠れた名スポットです。
「自分も小学生の頃から初日の出を見に何度も上ってて。日本一は地元民的には『うそやろ~』って感じでしたが、実際きれいですし、どうせなら地元のキレイなところを知って欲しいなと思い、ここが思い浮かんだんです」とマサさん。
天候や太陽の昇る位置などを見極め、撮影を決行したのは11月24日。マサさんの甲冑は黒田官兵衛の嫡男・黒田長政のレプリカ(お値段は色々合わせてン十万円)で、兜の「水牛角」と呼ばれる長い角が特長。一部、体への負担を考えて軽量化を図ってはいるものの総重量20キロ以上とか。それを夜明け前の真っ暗の中、昔の武者さながら全部身につけて上ったそうです。うーん…真っ暗な山中では絶対に遭遇したくない姿です(笑)
今回の写真には大きな反響があり、大河ドラマのドタバタのあおりを受ける岐阜市の関係者も反応。「僕はどちらかというと幕末派だったんですが、甲冑と風景のコラボは男のロマン。これをスタートラインに、今後も撮り続けたいですね。もちろん戦国の“中心”だった岐阜でも」と小林さん。大河ドラマの行方や沢尻被告の動静に振り回される岐阜ですが、甲冑コラボで、再びの天下取りなるか―!?