大阪・梅田の各駅を結ぶ地下通路が複雑に連結しており、1日約40万人が訪れる地下街「ホワイティうめだ」(大阪市北区)。その泉の広場エリアが大規模リニューアルし、 12月5日にオープニングセレモニーがおこなわれた。
「大阪地下街」(本社:大阪市北区)の町野和道代表取締役は「大阪の食文化を感じ、歩いて楽しい道がコンセプト。今回オープンする35店舗はすべて食の店。食い倒れの新名所を目指したい」と挨拶した。
オープン初日は、蛇口から日本酒が飲める(期間限定、200円〜)新潟県関西情報発信拠点「新潟をこめ」、日本初出店の「台北餃子張記(たいぺいぎょうざちょうき)」、関西初登場の台湾カフェ「騒豆花(サオドウファ)」と豚汁定食専門店「野菜を食べるごちそうとん汁 ごちとん」、居酒屋「わすれな草」などに行列ができ、多くの店が混雑した。
居酒屋とバルが軒を連ねた「NOMOKAゾーン」に、箕面市から夫婦で訪れた50代女性は、「ここで主人と待ち合わせしたり、映画館に訪れるときに来ていました。大好きな居酒屋『わすれな草』がこちらに移転したので、朝9時半から並んでます」と開店を楽しみにしている様子だった。
「地下街なのに五反田、大井町クラスの飲み屋、居酒屋が結集している」と出張族にも人気のある同地下街。リニューアル以前から、串カツや、おでん専門店などで夜勤明けの人が朝から飲む場所として定番だった。ワインを飲める店も増えた昨今、マダムの女子会で昼酒という選択も広がり、「ホワイティで昼飲み」人口は増加傾向に。「NOMOKAゾーン」はそれを見越し、全店で11時からアルコールを提供し、飲む側にとっても罪悪感はまったくなし。多彩なラインアップで昼酒の聖地となった。予算は、昼1000円前後、夜2000〜3000円を想定しているという。
なお、待ち合わせスポットとして半世紀以上にわたって親しまれてきた「泉の広場」は噴水が木に変貌。新たにネイキッドが空間演出を手掛けた「Water Tree」が誕生。フルカラーLED照明とステンレスで鏡面仕上げをした枝と葉で、水をイメージした生命の木を表現する。