「仏の教えはブレークダンスに通じる」…大寺院で踊る、若手僧侶の思い 

浅井 佳穂 浅井 佳穂

■ 河原さんがインスタグラムにつづった思いは次の通り。

 一見、何の関わりもない仏教とブレイクダンス。

 元々、ブレイクダンスは、ギャング同士の抗争において死傷者が多く出る中、平和的解決方法として、抗争の代わりにダンスで決着を決めたことに始まります。

 ブレイクダンスには決まった型が無[な]く、自己表現としての役割を持ち、いつしか人種・年齢・性別・言語・貧富を問わない、誰もが平等に楽しめるダンスとして世界中へと広まっていきました。

 「平和」を目的とし、誰もが「平等」に取り組めるという点から、2024年には「平和の祭典」であるオリンピック・パリ大会にて「ブレイキン」として暫定正式種目に選定されています。また、2018年にはユースオリンピックにて正式種目として採用され、日本人選手では男子が銅メダル・女子が金メダル、と輝かしい成績を残しています。

 「平和」・「平等」を願う思いは、仏教にも通じるところがあります。

 乱れた世で生き抜かれた阿弥陀様[さま]・釈尊・善導大師・法然上人たちもそろって平和な世を願い、お念仏によって誰もが平等に救われる教えをお示しくださいました。

 今回のライトアップでは、ただ特技披露の場としてダンスをするのではなく、仏教とブレイクダンスの「平和・平等を願う思い」を一人でも多くの方に知っていただく機会にしたいと考えています。

 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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