神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題を巡り、神戸新聞社が双方向型報道「スクープラボ」で意見を募ったところ、保護者や教員、読者などさまざまな立場から約160件の投稿が寄せられた。加害教員4人への厳しい非難や、歴代校長や市教育委員会の責任を問う声の一方、精神的に不安定になり療養を余儀なくされている被害教員への励ましも多く届いた。主な内容を紹介する。
■保護者から
小学5年の子どもを育てる母親は、家庭でこんな会話があったことを教えてくれた。「学校で東須磨小のような問題を見たらどうする?」と子どもに尋ねると、「校長先生に言う」と答えが返ってきた。そこで「今回は校長先生も放っておいたんやで」と伝えると、言葉を失ったという。
だが、次に戸惑ったのは母親だった。「いじめた先生は悪いことをしたのに、警察に捕まらへんの?」。子どもにそう問われ、「今度は私が答えることができませんでした」と書いた。
加害教員の行為については「いじめなどという生易しいものではない」と指弾する声が相次いだ。「もう学校を信じられない」「(加害教員は)今後、どこの学校現場にも立たせないでほしい」との意見も目立った。
最近、参観日で小学校に行ったという保護者は「子どもたちは先生を信じ切って授業に取り組んでいた」と感想を記し、続けて訴えた。「そんな子どもたちを裏切るようなことは、絶対にしないでほしい」
ただ、寄せられたのは不信感ばかりではない。既に大学生になった子どもがいるという主婦は「子どもが小学生の頃の校長先生は素晴らしかった」という。毎朝のように学校周辺を清掃し、校長室は誰もが入りやすいように戸を開けたまま。「子どもにも保護者にもどこまでも優しく、毅然(きぜん)と対応していた」と振り返った。