コンビニの食品ロス問題「もったいない」の狭間で

渡辺 広明 渡辺 広明

 本部収益を悪化させる値引き販売も、ローソンを中心に食品ロス削減を優先し、推奨する方針へ舵を切りました。

 ファミリーマートでは、うなぎ弁当や丸かぶり寿司などの催事商品を原則予約のみとし、食品ロスを削減する成果を出しています。

 また、各社 商品の販売期限を伸ばす取り組みを進め、まさにコンビニ食品ロス撲滅元年といっても過言じゃない。

 ローソンでは、廃棄食品を回収し、工場で家畜の飼料に加工し、畜産農家に提供される実証実験を都内3店舗で8月から2か月間実施しました。

 配送車両での廃棄食品回収は、効率的ですが、現状では、廃棄物処理法でゴミを運ぶ車両が規制されているため特別な許可がいるのと、ゴミを出した自治体で基本処理をする自区内処理の原則があるのが現状です。環境省とリサイクルを推進する農水省が今回の実験を後押し、全国へと広がりを見せそうです。廃棄物がリサイクルで成仏(じょうぶつ)する時代にもなりそうです。

 小さい頃 母親から買い物を頼まれると、「牛乳は日付の新しい後ろの商品買ってきてよ」と。いろんな取り組みが後押しする食品ロス問題、これを改めることが実は最大のポイントなのかもしれません。

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