京都ならでは!? お坊さんと「出会う系」サイトが好評 ネットでご指名、一緒にお散歩、人生相談も

浅井 佳穂 浅井 佳穂
僧侶マッチングサービス「Hey! Bouz」のホームページ画面
僧侶マッチングサービス「Hey! Bouz」のホームページ画面

 「そうだ、京都のお坊さんに会いに行こう」。京都を訪れる観光客が僧侶を指名し、寺院を案内してもらったり、相談に乗ってもらったりできる僧侶マッチングサービス「Hey!Bouz(ヘイボウズ)」を、地元のIT企業が今夏から本格的に始めた。1カ月に40人ほどが利用し、好評を博している。さあ、あなたもお坊さんと小旅行に出掛けませんか。

 ヘイボウズを始めたのはブイ・クルーズ(京都市中京区)。すでに臨済宗や浄土宗、浄土真宗など、複数の宗派の僧侶約20人が登録している。

 サービスは、僧侶と話したり、有名寺院をともに参拝したりする「Bouz散歩」、僧侶自身の寺を案内してもらう「お寺見学」、法事を営む「お経を読んでもらう」の3コース。専用サイトで希望する日時や支払える金額を登録すると、参加可能な僧侶が条件を見て応募する。両者の意向が合えばマッチング成立となる。ブイ・クルーズによると謝礼は1時間5000~1万円程度が多いという。

 恵光寺(京都市左京区市原)の岸野真我副住職(30)は、3月のプレオープン時に東京から訪れた女性を左京区大原に案内した。約2時間掛けて三千院をともに参拝し、家族に関する相談に乗った。岸野さんは「少しすっきりしたような顔をされていたのでうれしかった」と語る。

 ブイ・クルーズの阿久津泰紀社長は「昔と違い、僧侶は市民から遠い存在になってしまったが、技術を使うことで双方をダイレクトにつなぐことができる。檀家[だんか]減少で維持に苦心している寺院の活性化にも役立つのではないか」と話す。

 申し込み https://heybouz.com/

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