はしご酒のメッカとして大ブーム…大阪・天満エリアいつから注目?礎となったキーマンたちの20年

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 20年前に萌芽し、10年前にはつぼみをつけ、今やはしご酒のメッカとして話題の大阪・天満。その唯一無二のスタイルで、エリアの活性化や店舗業態のブームの礎となったキーマンたち、12店の歴史を振り返る。ここに登場する店は、オープン当時から天満で大人気。その画期的な業態が、ほかのエリアにも波及するなど影響をあたえ、いまも現役で活躍中の名店ばかりだ。「レペゼン天満」を年代記で紹介する。

【1995年開店・肴や】スペイン料理のタパスで、イチ早く立ち呑み提案

 最初に店を開いた天六から、店舗拡大にともない2000年に現在の天満駅前に移転した「肴や」。「こちらが来てから、天満がにぎやかになったよね」とは、出入りの酒屋さんの言葉だ。平日16時からの営業で、アリオリポテトやイカ玉スペイン風などの名物タパスを白ワインで楽しめる。今でこそ日常だが、20年前は新鮮な光景だった。

【1999年開店・上海食亭】路地に簡易テーブル、現地そのまま点心屋台

 商業施設「ぷららてんま」の北側、ビニールシートをまとう店が並ぶ通りにひと足早く明かりを灯した同店。「好きだった上海の路地を彷彿させる暗い場所。ここしかない」と周辺店舗の軒先に席を置いた。「イメージや店への思いを説明し、近隣店舗に協力していただけたからこそ今があります」と店主は回顧する。現在はイートインスペースができたが、メニューは不変。

【2000年開店・Bar Source天満店】バーでお好み焼きが、一世を風靡

 ちょっと濃いめのハイボールやフレッシュなカクテルで、ふわふわのお好み焼きを食べる。そんな至福を味わえる同店。オープン時は「バーでお好み焼き」が斬新で、一世を風靡した。店前の鉄板で焼き上げ、店内のカウンターでイートイン。駅前ゆえ、持ち帰り客も多い。

【2005年開店・黒龍天神樓】デートに行ける、中華バルの先駆店

 青島ビールや紹興酒のほか、ワインもそろえる中華バルには、テレビ付きの立ち呑みコーナー、洒脱なバーカウンター、こぢんまりしたテーブル席があり、同伴者によって飲みの場が選べる。天満駅南側のちょっぴり大人な空気感を決定づけることに。

【2005年開店・神戸マッスルホルモン天満本店】希少部位を気軽に、牛ホルモンの串焼き

 「天満にはちょい飲み文化があったので、牛ホルのいろんな部位を味わってもらえるかな」というのが開店した理由。屋号の「神戸」は、当時扱っていた肉が三田牛のみだったことが由来だ。ここ5年ほどで若い客層が増え、2号店をオープンしメニューを差別化。マニアから大衆へ、女性にも食べて欲しいとドリンクメニューを工夫する。

【2006年開店・luv wine天満本店】格安ビニシーワインの先駆け

 テイスティング感覚で飲める「大阪イチ敷居の低いワインバル」。各国ワインが週替わりで600円から飲める。開店当時からのビニールシート張りの外観は「資金が足りず…」の状況から生まれた苦肉の策が功を奏し、天満名物に。小皿料理も幅広くそろう。

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