はしご酒のメッカとして大ブーム…大阪・天満エリアいつから注目?礎となったキーマンたちの20年

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【2007年開店・コアラ食堂】オーストラリアワインと鉄板焼

 ほっこりした町家空間でいただくのは、ひねりのあるソースを添えた野菜の鉄板焼や黒豚ステーキなど。店主が20代に訪れたオーストラリアが好きで、と豪州ワインをセレクトする。この時期、意外な組み合わせにこだわった店が急増した。

【2007年開店・地魚屋台とっつぁん 天六店】大漁旗の海鮮酒場

 街なかに突如出現した「海の家」スタイル。関西で14店舗を展開する同チェーンのスタートはここ天六店から。鮮魚満載のイメージを、大漁旗を店内に飾る手法で展開する海鮮酒場はここから生まれたのだ。

【2007年開店・八尾蒲鉾】練りたて、揚げたてを焼酎とともに

 天満市場の蒲鉾店の二代目が「かまぼこの魅力を知ってもらうために」と市場近くで屋台営業を始めたのが話題に。「かまぼこは料理である」を信念にその場で練って具材を包み、じっくり揚げる。出来たてのかまぼこ、すなわち練り天の味に人が集まったのは言うまでもないが、屋台とは思えぬ規模と種類の焼酎を用意していたこともヒットの秘密。

【2007年開店・墨国回転鶏料理 天満本店】度肝を抜いたローカルメキシカン

 特製のマリネ液に漬け込んだ骨付き鶏が、現地仕様のロースターに刺されてくるくる回る。メキシコ料理といえばレストランが主体だった時代、こちらの登場はまさに劇的だった。「『ぷららてんま』も出来たばかりで、お客さまもコアな方ばかりでした」と当時を振り返る店長。現在は「ルクアイーレ店」も開店し、メジャー路線をまっしぐら。

【2009年開店・寿司処 かい原】コース3500円寿司の登場

 オープン当時、景気は下火で「寿司屋はやめとけ」と周囲から言われたという主人。とはいえ、値打ちものとの出合いを求め、天満で下車する貪欲な人々には絶妙にフィット。細かい仕事を施したにぎり8貫と小鉢3品で3500円の価格は今も変わらない。さらに引き出しをのぞきたければ、ぜひ追加注文を。

【2012年開店・活海老バル orb 天満】いけすでエビのつかみ取り

 時はまさに天満ブーム最盛期。その盛り上がりを決定づけたのが同店だった。いけすからオマールエビをつかみ取りするシステムで大ブレイク。最近では、最大40センチほどにもなる希少なエビ・カラビネーロをスペインから直輸入する。そんなライブ感あふれるイベント性が、好奇心をわしづかみにし、20代前半のお客が増加中とのこと。

出典:雑誌「Meets Regional(ミーツ・リージョナル)」2019年8月号 写真/渡部恭弘

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