昔、福井から佐渡を経て北海道へ向かう北前船で、海の幸を仕入れて来たそうな。今では簡単に空輸できるが当時はそうはいかなかった。そんなロマンあふれる北前船と海鮮丼を掛けた北前廻船丼が新発売された。カニとウニ、イクラを敷き詰めた、北の大地ではよく見かける駅弁が、北陸・福井で食べられるようになってありがたい限りだ。迷わず購入して賞味してみた。
カニ、ウニ、イクラ!!
酢飯の上に錦糸卵を敷き、その半分の面積には、お得意の紅ズワイガニのほぐし身がたっぷりのっかる。残りの部分はイクラと蒸しウニが半々で同居していて見た目にも鮮やか。
紅ズワイガニは間違いないおいしさで、イクラはプチプチと口の中ではじけて楽しく、ウニは風味がたっぷり。全部一緒に食べると味の三重奏が楽しめて実にうまい。
錦糸卵が少なめで、海の幸が際立っているのも商品名どおりにこだわりを感じた。
北前船が運んだ歴史を感じるちらし寿司に感謝。
収縮時11センチが18センチに伸びる箸を採用しているのも、いいアイデアだ。
1280円。北陸本線・福井駅「番匠本店」Tel0776・57・0849