シンプルな掛け紙に竹の皮を模した包みにくるまれた駅弁。開いて中身を確認すると幅2センチ、厚さ最大1.5センチにカットされたサバが酢飯にのっている。掛け紙に書かれた「捕れたてのさばをていねいに焼き上げました」の文字が伝えるように、ご飯まで焦げ目がついて実においしそうな仕上がりとなっている。深くて赤いモミジのバランがマッチして色みがいい。
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まずはそのまま食べてみる。酢飯の中にショウガ、ゴマ、刻んだ大葉が仕込んであってサバの塩味と酢に加え、ゴマのプチプチ感やショウガの歯応え、香ばしさも感じられる。
次に掛け紙のお召し上がり方に記された、お勧めの食べ方である、別添えで魚の形をしたランチャームに入った醤油につけると、味が変わってさらにおいしくいただけました。
見た目から想像つかない、中に具材が潜って「えっ」と思わせるアイデアを凝らしたサバ寿司だ。
900円。土讃本線・高知駅「池澤商店」☎0888841200