淡路島で生産者に会って作る「至高のシラス丼」 これが旨くないワケがない!

広畑 千春 広畑 千春

 一行は続いて近くのビストロ「淡波家」へ。地元民にも人気の店で、セトレのシェフが玉ねぎを始め淡路島産の野菜とシラスをふんだんに使った料理を披露。そしていよいよ、「藤本水産」(同市育波)の釜揚げシラスと採れたてワカメの舟盛りが登場しました。シェフのアドバイスのもと、ごはんに煎りゴマを適量ふりかけ、刻んだシソを散らしたら、シラスとワカメ、焼きのりをたっぷり載せて。最後にさっき採った卵をポトリと落とせば、「至高のシラス丼」の完成です。お好みで、醤油かポン酢を掛けて頂きます。

 口に含むとシラスの香りが広がり、弾力のあるワカメと相性ぴったり。卵のプルプルの白身と、味は濃いのにあっさりとした黄身が全体を包み込んで…うーん、これは美味しい!!!!

 会場では、藤本水産の山下雅令さんが、大きさや色、産地から「中スジ青」「小スジクリーム」「中小スジ白グレー」「バクダン」の4種のちりめんじゃこの違いを説明してくれます。どれもイワシの稚魚ですが、食べるものや獲れた海域で見た目も変わってくるのだそうです。年中獲れますが、「特に美味しいのは春と秋」(山下さん)といいます。

中スジ、小スジというのは大きさ。青などは色味。「バクダン」とは、エビを食べてお腹がピンク色になっているもの。最高級は透明感が美しい中小スジ白グレーで、味が濃いのはバクダン。獲れる場所ごとに違うので、加工の際には漁師さんが獲った1網ごとに塩分を調整しながらゆで、乾かすそうです。「ちりめんじゃこ」といえば天日干しを想像しがちですが、「加工用には紫外線による変色や大気の影響のない、機械乾燥の商品が喜ばれるんですよ」(山下さん)とも。

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