淡路島で生産者に会って作る「至高のシラス丼」 これが旨くないワケがない!

広畑 千春 広畑 千春

 兵庫県の淡路島といえば新鮮な海産物と豊かな農畜産物に恵まれ、古来皇室や朝廷に食材を献上した「御食国(みけつくに)」と呼ばれた地。その淡路島で、生産者と会って現場を見ながら、出来立て採れたての食材で「至高のシラス丼」を作る―。そんな魅惑のイベントがあると聞いて取材にお邪魔しました。

 企画したのは、明石海峡大橋を望む神戸・舞子のホテル「セトレ」。シェフが淡路島の生産者を訪ねて選んだ食材をふんだんに使った料理が評判です。

これまで生産者を招いた昼食会なども開いてきましたが、「どうせなら、現場で話を聞いたらもっと魅力を伝えられるのでは」と今回初めてツアーを開くことになったといいます。

 第1弾には、旬のシラスを使った「シラス丼」をチョイス。参加者らは同ホテルのアンバサダーで、ヨガ講師・ラジオDJの大久保かれんさんに案内され、淡路鳴門自動車道北淡インターチェンジすぐの「北坂養鶏場」(淡路市育波)へ。日本生まれのニワトリのヒナを一から育てた「純国産」の卵「淡路島さくら(白)」「淡路島もみじ(赤)」を作っています。

 約15万羽を飼育するゲージは、まるで近未来のよう。フンで汚れないようゲージの形状を工夫し、おがくずと混ぜてたい肥にしているので、独特の臭いも気になりません。さらに、お客さんにスーパーに並んだ「製品」でなく「生命としての卵」を感じてもらおうと、直売所の脇には平飼い小屋も設けています。

 「1羽のニワトリが生む卵の数は400~500個。人間の女性が一生に排卵する数とほぼ同じなんですよ」と代表の北坂勝さん。「生んだ卵をそのままにしていると、メスはヒナをかえそうとして温め始めるので、すぐ採卵しないといけないんです」と意外な豆知識も教えてくれます。参加者は、この日朝生まれたばかりの卵を持ち帰ります。

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