「光る君へ」ファーストサマーウイカさん、撮影禁止の直筆サインが石山寺に 勢いある筆致とユーモアが話題「思い出すたびフフッてなる」

京都新聞社 京都新聞社

紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」で、清少納言(役名ききょう)を演じるファーストサマーウイカさん。紫式部が源氏物語を執筆したとされる石山寺(滋賀県大津市)には、ウイカさんの直筆サイン色紙が飾られ、X(旧ツイッター)で「名言サイン」として話題を集めている。

このサインは、石山寺の境内にある大河ドラマ館の出演者サインコーナーに展示されている。

ウイカさんのサインは、名前の横に、勢いのある筆致で「春はあけぼの 夏はサマー、何卒、ご贔屓[ひいき]に」と書かれている。さらに、自身の演じる「ききょう」とみられるイラストもある。

ウイカさんが同館のオープニングに合わせて展示用に書いたという。

ききょうがドラマに初登場したのは、2月11日の第6回放送分。Xでは「わたしが思い描く清少納言だった」「まさにハマリ役」などと話題になり、「清少納言」のワードがトレンド上位に入った。「ウイカ少納言」というハッシュタグもでき、ウイカさん自身も投稿して盛り上がりを見せた。

愛知県岡崎市から友人と同館を訪れた大河ドラマ鑑賞歴約40年の女性(73)も「紙が貴重な時代に、女房として仕えていた定子から紙をもらって『私なら枕にする』とおどけて見せ、随筆集を『枕草子』と名付けたというイメージそのままだった」と絶賛。

第6回の放送後、Xではウイカさんのサイン色紙を紹介する投稿が急増。今月5日までに表示回数が114万回に達するときもあった。「思い出すたびにフフッてなる」「後世に残したい言葉だ」といったコメントが寄せられている。佐々木さんはサインのメッセージについて「ウイットに富んだ遊び心が清少納言にぴったり」と話す。

ただし、残念ながらこのサイン色紙の写真や動画の撮影はNG。理由について、同館の運営者は「有料施設で展示するために書いていただいたものなので、現地でご覧下さい」と説明する。

このためサインコーナーでは、しばらく立ち尽くしたり、じっと見続けている人もいる。写真を撮れず残念がる人も多い。

記者も取材で同館を訪れるたび、必ずウイカさんの色紙の前で立ち止まり、必死に目に焼き付けている。そのたびに愛嬌(あいきょう)ある文言と力強い筆致に元気をもらう。

ウイカさんは、1月29日の大河館オープニングセレモニーで石山寺を訪れ、館内にあるウイカさんの全身パネルにも直筆でサインした。こちらは撮影OK。ただし、例の「名言」はないのでご注意を。

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