ハンディープリンターを使って、大量のオムツに名前を印刷するアイデアがツイッターで話題です。えっ?なんでオムツに名前を印刷しないといけないのかって? ふふふ。実はこれ、保育園に乳児期から子どもを通わせる多くの家庭を悩ませている、地味に大変な作業なんです。きっと日本の育児の現場は、ITでもっと楽しく簡単にできるはず…小さなガジェットを使った試みに、ネット中のお父さんお母さんたちが刺激を受けています。
この方法を紹介したのは、有限会社MCF代表取締役でプログラマのまかべひろし(@sinpen)さん。「ちょっと見てよこのプリンター。PCからBlutoothで印刷スタートしたら、後はオムツをなぞるだけ。マジお父さんの味方ですよ」と、 オムツのお尻部分をプリンターでなぞるだけで名前が続々と印刷される様子を動画で投稿したところ、29日午前現在で1万1000件以上リツイートされています。
子どもが保育園などに入ると、すべての持ち物に名前を記入しておくことが求められますが、毎日使うオムツにも書くように言われることが一般的です。小さな子どもであれば1人1日、5枚以上は使うので、補充のたびに名前を書くのは意外な手間です。まとめて作業をしておこうとも思いますが、でこぼこのオムツの表面に名前を書くこと自体が難しく、ストレスがたまる作業だったりもします。そのため、入園準備に名前の入った特注ハンコやシールを用意する人もいます。
そんな背景もあってか、投稿には「便利すぎる」「思いつかなかった」とのコメントが数多く寄せられています。小学校に上がってもいやというほど名前を書くのは同じなので、ハンコと違って「ひらがなと漢字を選びたり、フォントを変えられたりするので、長く使えそう」という人も。「うちも買おう。子育て現場にもIT化による作業効率化が必要」という決意の声もありました。
投稿したまかべさんにお話を聞きました。
―片手で持って、好きなところに印刷できるハンディ―プリンターですが、まさか、こんな活用法があったとは…。びっくりしました。
「今回購入したハンディープリンターは、子どもの用品への名前書きに使えるのではないかと、発売されたころからすごく興味を持っていました。インクジェットなので、でこぼこのあるオムツにも印刷できるだろう、と。便利に使えるガジェットを妻に見せたかった、ということもありましたが…」
―どれくらいの時間でどれくらいの枚数を印刷できるのでしょう。
「普段64枚ひと袋のオムツに印刷していますが、パソコンの準備なども含めて10分くらいです。慣れればもう少し早くなりそうですね」
「なお、プリンターならでは、絵も印刷できます。保育園から渡された紙のプリントに手書きで『通園の経路地図を書く』ことなどあると思いますが、そういう用途にも使えると思いました」