文字を手書きするのに苦手意識のあるみなさーん。春が近づくにつれて、ご挨拶やらお祝いやらで、美しい文字を求められる場面が増え、げんなりしている方も多いかと思います。しかし、iPhone・iPadを使っている方なら、力強い味方になってくれそうなアプリがありますよ。その名は「透かして清書」。いつもの端末が美しい文字を書くための簡易トレース台になるというものです。好きな文字を表示させて、画面の上に紙をのせれば、あとは透けている文字をなぞるだけ♪…シンプルだけど、なんてすごいアイデア! これなら美しい文字が書けそうな自信がわいていませんか?
あらためて使い方をご紹介。表示させたい文字を入力してフォントを選択、文字を実物大の大きさに拡大・縮小すれば準備オッケー。あとは、「描画モード」に変更し、画面に紙をのせてなぞるだけです。
この「描画モード」が優れもので…画面の明るさが最大になるほか、表示画面も固定されるため、紙をのせて書いているときも、画面が動いたり、消えてしまったりすることがないんです。
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それではさっそく、ご祝儀袋の短冊書きに挑戦してみましょう! 近くにあったiPadを使ってみると…。
ただ…タブレットの上で文字を書くこと自体生まれて始めての体験なので、おかしな力が入ってしまうというか、あたふた緊張してしまいます。でも、3文字目くらいから慣れてきて…。ほら、このスペース取り、この線のカーブ…。なかなかいい感じじゃない?
じゃーん、完成。いかがでしょう…。
タブレットだといっぱい文字が表示できるので、宛名書きにも挑戦してみましたよ。ただ、紙の厚い封筒をのせるとちょっと画面の文字が透けづらく、工夫が必要かもしれません。暗い場所に持っていくと透かしてみることができました。
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アプリを開発した株式会社DONIKAの担当者に聞きました。
―やはり、文字がうまく書けなかったり、お困りだったのでしょうか。
「実は、このアイデアは私ではなく、妻のアイデアになります。祝儀袋の熨斗をきれいに書くために、iPadの上に紙をのせて書こうとしていたのですが、どうしても画面に触れると表示が動いてしまいますよね。そこで『動かないようにできないか?』と相談を受けたのがきっかけです」
―アプリが作られる前から、iPadをトレース台がわりに使おうとされていたとは。
「需要があるか半信半疑のまま、社長や、(社内でよく宛名書きをしている)総務担当者に相談してみたところ、開発の承認を得ました。2017年11月後半に着手し、12月にリリースしました。これまでに約11万6千ダウンロードされています。iPhoneとiPadの比率は3対1になります」
―iPhoneで使われている方も多いのですね。ダウンロードされた方はどのような使い方をしていますか。
「インスタなどでプレ花嫁さんの間で広まったこともあり、結婚式の招待状の宛名書きなどが多いと思います。次いで祝儀袋の表書きなどだと思います。あと、海外の方からと思われる問い合わせで、『歌詞を書くときに、長い文章を改行したい』というものがありました。もしかすると日本語の練習に使われているかもしれません」
―アプリを使いこなすコツなどはありますか。
「文字をなぞって練習するモードもありますが、やはりこのアプリの特徴は透かして表示できる点だと思います。写真から画像を読み込んで表示も可能ですので、誰かが書いたきれいな字を端末のカメラで撮影しておけば、それをお手本として活用することもできます」
―紙によっては透かすのが難しいこともあるかもしれませんが…。
「(上記でも触れていますが)少し部屋を暗くすると、より見やすくなると思います。コントラストの差で透かすので、デフォルトの白背景に黒字から変更していただき、黒色の背景に白い文字の方が見やすいこともあるかもしれません」
―明朝体や筆文字だけでなく、面白いかたちのフォントも入っていますね。
「アプリ自体を無料で提供しており、フォントは端末にインストールされているものとフリーで使えるものを利用しています。お問い合わせで昭和レトロのようなフォントも欲しいとリクエストを頂きましたので、面白そうなフォントも追加しました。個人的には、フォントを販売している企業様とコラボなどできると良いな、と思っています」
■「透かして清書 - 綺麗な文字で宛名書き -」→AppStoreのページへ
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なお、このアプリを開発した会社では日々の家事を効率的にするため、こんなアプリも作っているそうです。
■「洗濯だより」→AppStoreのページへ
「衣類の洗濯表示タグのアイコンから、最適な洗い方や干し方を教えてくれるアプリです。向こう3日間の天気・洗濯指数を表示してくれるので、洗濯の予定を立てるのにも便利です」…とのことです。