逃亡1カ月の富田林脱走犯 初動ミス&情報降りず捜査難航、カギは…

小川 泰平 小川 泰平
近鉄富田林駅近くの掲示板に張られた樋田淳也容疑者の顔写真入りのチラシ=8月14日撮影(提供・共同通信社)
近鉄富田林駅近くの掲示板に張られた樋田淳也容疑者の顔写真入りのチラシ=8月14日撮影(提供・共同通信社)

 私も何度か現地に入り取材をしたが、3000人投入されている警察官だが、「情報が全く降りてこない」と嘆いていた。防犯カメラに映っていたという話もメディアからの情報で知るのが先だそうである。警察の立場から申せば、極力情報を隠し、秘匿捜査で進めたいのは理解できるが、もうその時期ではないのではないか。防犯カメラはもちろん、1軒1軒のローラーもやっている。目撃情報、防犯カメラの情報に関しては、逐一情報を開示し、国民からの情報提供、協力を得る必要があると思われる。

 前歴のある樋田容疑者は、同級生というより、ムショ仲間であったり、不良仲間を頼っている可能性が強いことは、大阪府警の捜査員も口にしている。知人の自転車に「置き手紙」のメモがあったことが最近報じられたが、警察のことを=『敵』と表現している。地下に潜ってしまったら逮捕も簡単ではない。樋田容疑者自身が自ら出てこないと逮捕も厳しくなってしまうことが予想される。

 ムショ仲間、不良仲間の線を洗いなおす必要があると思われる。

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