小川氏は「最初は刃物を捨てさせるために威嚇で一発撃ったが、それでも犯人は刃物を捨てず、後にモデルガンと分かったがマシンガンのようなものも手にしていた。さらに、同僚が血を流して倒れているという緊迫した状況にあったことを考えると、5~7メートルの距離であったとしても、必ずしも手足に当たるとは限らない」と分析した。
交番襲撃事件は今年6月に富山県で発生したばかり。過去にも繰り返されており、その目的の大半は「けん銃強奪」だった。小川氏自身も1981年11月、神奈川県警での交番勤務時代に経験している。同氏は「5人組の男性に襲われ、同僚がけん銃ホルダーのふたを開けられ、奪取されそうになったが、私と同僚で何とか取り押さえたが、私の制服は血まみれでした」と狙われやすい交番勤務のリスクを指摘し、改めて耐刃防護衣をはじめとする事前の予防策の大切さを説いていた。