避難しなくても災害時には助けてくれると思う人も少なくないという。テレビのニュースでは濁流の中からヘリコプターやボートで救助される映像もある。だが、そうはいかないのが現実。同課によると「江東5区の浸水区域に約250万人いる。仮に半分が逃げても100万人以上が残る。全力を挙げても救助できる人数は1日2万人。すぐ助けることは難しい」という。助けを求めても被害状況によって後回しにされるケースもあるのだ。
江戸川区では6月から区内各地で説明会を開催。英中韓の3か国語版も作成された。
保存食が何日分あるかなどには気づいても、排せつ物や生ゴミがたまり、洗濯もできないといった発想は抜けてしまいがちだ。「ここにいてはダメです」は、そこから逃げる覚悟を後押ししている。