見た目の美しさもあって「わさビーズ」なるものがSNSで話題になっている。なかなか購入できず、メルカリなどのオークショーンサイトで、2倍~4倍の価格で取引されている。発売元もホームページ上で「このような行為に関して、品質管理上、弊社としましては看過・容認できるものではありません」と注意するほどの人気ぶりだ。
わさび好きの筆者は、関西在住のため購入できない。そこで関東に住む知人にクール便で「わさビーズ」をわざわざ送ってもらった。ちなみに新横浜駅のキオスクで買ってもらったのだが、消費税込みで1瓶594円、送料は1131円の費用がかかった。
重厚な瓶に入ったキラキラの粒々たちは、確かに商品名であるわさビーズにふさわしい。ただ、どう見てもイクラに緑色の何かを着色したように見える。そして肝心要、本当にわさびの味がするのか。よし確認しよう。
用意したメニューは、ざるそば、いくらの軍艦巻き、そしてフランスパンとパンにのせるためのオイルサーディン。早速ざるそばにふりかけ、麺をそばつゆにつけていただく。ところが、このわさビーズ、ツルツルと滑ってなかなか口の中に入らないではないか。それでも何粒かほおばった結果、確かに辛い。
今度はいくらの軍艦、赤いいくらの粒を端に寄せて、わさビーズを15粒ぐらい盛ってみた。赤と緑の“共演”がインスタ映えしそうな光景だ。そしてパクリ。数秒後。「(ツーン)キタッ~~~~~~」。口の中で、多めにわさびを食べたときと同様の現象が起きた。かむのをいったん止めて鼻にきたツーン感が収まるのをしばし待った。こ、これは本物のわさびだ。
最後に、フランスパンにオイルサーディンをのせて、わさビーズを5粒ほどふりかけた。パンにのせたわさビーズは安定感抜群で難なく口へ運ぶことができた。5粒ぐらいがちょうどいいかも知れない。オイルサーディンとの相性もよく、ピリッときておいしくいただけた。常備しておきたい料理の脇役だと感じた。そこで全国販売のお願いがてら、わさビーズの販売元、株式会社田丸屋本店(本社・静岡市)のR&D部開発課、松永悠佑さんに話を聞いた。