想定外の人気「わさビーズ」 発売元は6月から設備増設へ

佐藤 利幸 佐藤 利幸

 -商品化のきっかけを教えてください

 「10年前より当社社長よりわさびの辛味を閉じ込めたいとの意向がありました。技術を導入しまして3年ほどで今のわさビーズができあがりました。昨年の10月に業務用として発売しましてイベントなどで一般用を望まれるお客様が非常に多く昨年の12/22にミニビンタイプのわさビーズが販売する運びとなりました」

 -わさびをビーズ状にするという奇想天外なアイデア、しかも明治時代からわさびを販売している老舗で、社内で反対する声はなかったですか?

 「もちろん、新しいことをするには何かしら反発がありますが、もともと開発部としては既存のわさび漬けより少し外れて新しいお客様へのチャレンジを繰り返していて、わさび漬けメーカーというよりわさび総合メーカーとして会社が動いていたので反対はあまりなかったです」

 -わさビーズのこだわりは?

 「着色料を一切使用していなく、地元静岡にこだわった静岡県産のわさびの天然の色と香りを閉じ込めたものになります。ありそうでなかったわさびの食シーンを広げられるものだと思っています」

 -通販で買おうと思ったら、売り切れでした。こんなに人気が出るのはイメージ通りだったのでしょうか、それとも想定外?

 「SNSで火がついてから人気が落ちるどころかさらに高まっています。社内では想定外でした」

 -人気商品になったことで、出荷態勢を整備して、量産態勢に入っているのでしょうか。

 「6月より社内では設備を増設しています」

 -現在は静岡以外、東京都内や新横浜駅などで販売していらっしゃると思いますが、全国展開はされますか。

 「全国展開は若干でありますがしています。ご要望が全国・世界からきていますので少しずつではありますが広げていきたいと思っています」

(2019年6月2日追記)

 株式会社田丸屋本店(本社:静岡県静岡市、代表取締役:望月啓行)は、2018 年 12 月 22 日に発売した「わさビーズ」の生産体制について、ライン増設が完了し増産体制が整ったことを発表した。発売以来、大きな反響があり、ネット通販はじめ供給が間に合わない状態が続いていたが、各販路で販売を拡大していく。

■代表取締役のコメント
いつも田丸屋本店をご利用いただき、誠にありがとうございます。弊社「わさビーズ」に関して様々なメディアの皆様に取り上げいただいたおかげで大きな反響をいただき、御礼を申し上げます。この商品に関して、十分な製造量が確保できず、現在まで供給制限をさせていただき、みなさまにご迷惑をおかけしている事に関し、心よりお詫び申し上げます。さてこの度、新機導入により生産体制の安定と増産が可能になりました。今後、わさビーズによる「新しいわさび楽しみ方」をより多くのみなさまにお楽しみいただければと、従業員一同より一層生産業務に励んでまいります。これからも、よろしくお願い申し上げます。

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