小川氏は「離婚前に(不貞行為を)認めると、妻から訴えられる可能性がある。詐欺に関する質問では問答を想定していなかったからか、脂汗を流していたが、この件に関してはそういう所を考えて、『一線を越えていない』という答えを強調していたのでは」と分析。ホテルでの宿泊なども報じられたが、仮に民事裁判になったとして、この主張は認められるのだろうか。
小川氏は「不貞行為についての民事の裁判ではホテルの出入りを写真に撮られていても、中(室内)のことは分からないとして、『何もやってない。話だけした』と、みなさん同じようなことを言います。だが、裁判例では、2人で個室(密室)に2時間以上入っていれば、裁判で(不貞行為が)認められることは多分にある」と一般論として説明した。
民法では“不貞”とされる性的行為そのものの証拠は必要なく、一般的な感覚をもって不貞行為が推定できれば、裁判では認定される。小川氏は「“一線を越えていない”は言い訳としか聞こえない。それはダメですよと、実際に裁判例で出ています」と解説した。