民間発注の建築物はデザインから作られることも多い。ところが、土木の場合は公共物が多いため、基本的に機能重視でデザイン性は求められていない。にも関わらず、ジャンクションが自ずと織りなす造形美が、マニアの心を鷲掴みにするそうだ。話題になった“工場萌え”にも通じる部分だろう。
ジャンクション界には、写真集も発売されていて“東西の横綱”と称される人気スポットが存在する。東の箱崎ジャンクション(東京)と西の阿波座ジャンクション(大阪)。ともにマニアにとっては聖地だ。
両者とも都心に位置し、コンパクトに集約されているため、上下何層にも重なり、橋げたが配置されている。縦横無尽に伸び行く姿は、まさに都心に潜む生き物のようだとも言われる。最下層が地面から近く、より迫力を感じられる点も人気の理由。夜であれば、幻想的な雰囲気がインスタ映えも演出する。もちろん現在開催中のイベントでも“両横綱”の姿は様々な角度から確認できる。
普段、何気なくお世話になっているジャンクション。知られざる世界に「萌えて」みてはいかが。