「ペット同伴可」のいちご園が話題 一緒にいちご狩りできるワン

岡部 充代 岡部 充代

 犬も一緒にビニールハウスに入ることができて、食べさせるのもOK。“家族全員”が時間無制限でいちご狩りを楽しめるのですから、リピーターが多いのもうなずけます。

 しかも、というより、ここが大前提ですが、田渕いちご園のいちごは美味しいのです。要因の一つは地下水をくみ上げて育てていること。オーナーによれば「偶然」の産物で、水道を引くのが難しい立地だったため、地下水を利用せざるを得なかったそうですが、それが美味しい完熟いちごの栽培を可能にしてくれています。

 さらに、田渕いちご園には「多品種を食べ比べできる」という魅力もあります。これも意図的ではなく、いろいろなところから苗を分けてもらっているうちに品種が増えたそう。現在、とのよか、さちのか、あきひめ、紅ほっぺ・さがほのか、アスカルビー、おいCベリーという7品種が栽培されています。犬が味の違いを分かるかどうかは定かではありませんが、もちろん人は分かります。

 このように、愛犬家にとってはありがたい環境のいちご園。だからこそ、守ってほしいことがあります。1つはリードの着用。「そんなの当たり前でしょう?」と思われるかもしれませんが、ビニールハウスの中で犬を自由にさせてしまう飼い主さんもいるそうです。そして、もう1つはマナーベルトの着用。マーキングをしてしまう可能性がある子には必須です。高設栽培で高い位置に実っているため、いちごに直接かかることはありませんが、とはいえ、食べ物を栽培している場所ですし、犬が苦手なお客様もいます。

 数少ない「ペット同伴可」のいちご園が、トラブル多発で「ペット同伴不可」なんてことにならないように、飼い主の方はマナーを守って楽しみましょう。

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