30歳過ぎから、認知症祖母の在宅介護を6年ほど続けてきました。その中で特に大変だったのが、夜から朝方にかけての介護です。オムツ交換にトイレ誘導、尿もれを起こした時は着替えやシーツの交換も必要です。慌ただしく対応し、やっと眠れると思いきや、今度は空腹を訴えて何度も起こされ、一睡もできぬまま朝を迎えることもたびたびでした。日中は働いているので、体力的にも精神的にも大変厳しかったのを覚えています。
普段仕事や育児で忙しく、介護に協力しようと思いながらも、夜のお世話を特定の家族にお願いしてしまっている方もいらっしゃると思います。ゴールデンウィークの10連休はいい機会です。ぜひ一緒に夜の介護に取り組んで、少しでも主介護者の負担を少なくしてみてあげませんか。筆者が在宅介護をしていた時に、手伝ってもらいたかったことを3つ上げてみました。
オムツ交換:主介護者以外だとスムーズに行く場合も
在宅介護をしていた当時、午前0時ごろになると祖母のオムツが一杯になるので、新しいオムツに交換していました。しかし祖母は「なんでそんなに(オムツ換えることに)必死なんかいな。眠いから明日にして」と、拒否することが少なくありませんでした。一方、筆者以外の家族が交換したり、施設に滞在している時には、割と普通に応じていました。
主介護者に対しては、本人も自我が出やすいので、甘えたり、怒ったりしがちです。いつもと違う家族がオムツ交替をサポートするだけで、スムーズにできるようになることがあります。時間的な負担も減らせるかもしれません。
尿もれの対応:役割分担で慌ただしさを軽減
どうしても日によって尿の量の差があるので、オムツを替えるのが間に合わず、尿もれを起こすことがあります。その時は急に慌ただしくなります。シーツ、掛け布団、洋服、オムツ・パッドを交換したり、トイレができたかの確認や、身体を拭く手伝いをしたりなど、複数のことを同時にこなさないといけません。