そのような時、寝具や衣服を交換する係、トイレを見守る係など、役割分担ができると、とても心強いです。排泄にまつわる介助は、介護される側にもデリケートなものですが、対応に余裕ができれば、今まで以上に適切な配慮ができるかもしれません。
なお、祖母の時には、ケアマネージャーや周囲に勧められた「尿もれシート」が効果的で、尿もれを大幅に減らすことができました。困った問題があれば、いろいろな方に相談に乗ってもらうことも大切です。
間食への対応:自分のペースで仮眠が取れるよう調整を
また、夜中の間食にどう対応するかで悩んでいる介護者の方は多いと思います。
在宅介護していた時の祖母は午後6時ごろ夕食を取っていましたが、夜中に空腹を覚え、午前3時ごろから朝方まで、何度も筆者を起こしました。
「お腹すいた、何か食べ物ないの」と言われ、食べ物を出しても、食べたことを忘れてしまうこともたびたび。健康でいてほしいので、これ以上の食べ物はないと断ると「なんで意地悪するの」と怒ります。そんなやり取りが日々繰り返され、心身疲弊していました。
もし協力者がいれば、交代で本人が空腹になる前後に食べ物や飲み物を提供したり、話を聞くことが可能です。主介護者は自分のペースで仮眠が取れるようになるでしょう。
なお、本人の空腹時に備えて、おにぎり、かぼちゃ、みかん、いちごなど、小分けができる食品を用意しておけば、起こされる回数は減るかもしれません。筆者は家中の食べ物を隠しておく一方、祖母が好きな食べ物を少しだけ冷蔵庫に入れておくことで、仮眠時間を確保していました。
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ちょっとした役割分担ができたり、交代ができたりするだけで、介護の負担感は大きく変わります。ぜひできることから挑戦してみてください。