「デイキャンプ」とは器材持ち込みでバーベキューすることが認可されている公園などで行う、日帰りキャンプのこと。お薦めの焚き火台はUNIFLAME社の「ファイアグリル」(6900円)。こちらは軽量で持ち運びもしやすく、網もついてくるので、直ぐにバーベキューできるそう。それにプラスして2~3万円台のチェアを人数分、そして同店取り扱いの薪1束5キロ弱(756円)を購入すればひとまずOK。
「キャンプの良いところは誰でも参加できること。例えば高齢者や体力のない人でも周りがフォローしたら良いんです」。実際、軽トラに一式を載せて、祖母や、妊婦さんの知り合いをキャンプに連れていくこともあるそう。自然の中に入れば他人をフォローするのも、逆にフォローされるのも、普段よりずっと抵抗なく受け入れられるのかもしれません。また子ども相手のキャンプ経験を通して、体力も食欲もない子が、自然の中での仲間との生活で元気が湧き、ごはんもびっくりするほどたくさん食べるようになるのも見てきたそうです。確かに、クララが立ったのはアルプスの大自然の中でだったよなあ…と文系の筆者は、名作アニメの一場面を思い出していました。
ただ、「火は危険なもの、という認識は絶対に必要です」とも。初心者は慣れたキャンパーと行動を共にするのがベストだそう。薪の扱いにも慣れ、山の事情、例えば山では雨の降る前に必ず突風が吹く、そういう知識のある人が火の管理をすべきなのだといいます。「また薪の種類も重要です。当店の薪は広葉樹を使用しています。これは炎の中で木片が割れて火花が散るようなことが少ない薪です。2年以上乾燥させて水分の含有率も20%以下にしているので、ゆっくりと燃えるあたたかい炎を楽しむことができます」。