<ご不要の傘はこちらへお入れ下さい。>
未明から冷たい雨がやまず、朝の通勤時には横殴りの風雨となった4月のとある日。JR神戸駅(神戸市中央区)で、こんなメッセージが書かれたごみ箱を見かけました。ホームにはごみ箱があるのに…。JR西日本の広報担当者に取材するとー。
実は危険!壊れた傘
JR神戸駅の中央改札口近くに設置されたごみ箱は、不要になったプラスチック製バケツが5つ重ねられた高さ約50センチほどの筒状です。目立たせるためでしょうか、表面には、黒と黄色の警戒用ビニールテープが幾重にも巻かれ、「不要の傘はこちらへ」という注意書きは英語と中国語でも併記されています。
ーなぜ設置したのですか。
「駅スタッフの労働災害を未然に防ぐために設置しました」
ー労働災害とは?
「駅ホームのごみ箱に壊れた傘が多数ねじ込まれた状態で捨てられており、清掃を担当するグループ会社社員から『軍手をしていても、傘の破損した金具部分で手を切りそうなことがある』との意見が出ました。それを受け、神戸駅の承認を得て、グループ会社が設置しました。雨の日には神戸駅の改札口付近に置いています」
ーどなたの発案でしょうか。
「駅を清掃するJR西日本メンテック神戸営業所の男性社員の提案です。2017年11月から実施しています」