雨の日限定「不要傘専用ごみ箱」 最多回収は1日83本 JR神戸駅

金井 かおる 金井 かおる
JR神戸駅に設置された不要傘専用のごみ箱=10日午前、神戸市中央区
JR神戸駅に設置された不要傘専用のごみ箱=10日午前、神戸市中央区

 <ご不要の傘はこちらへお入れ下さい。>

 未明から冷たい雨がやまず、朝の通勤時には横殴りの風雨となった4月のとある日。JR神戸駅(神戸市中央区)で、こんなメッセージが書かれたごみ箱を見かけました。ホームにはごみ箱があるのに…。JR西日本の広報担当者に取材するとー。

実は危険!壊れた傘

 JR神戸駅の中央改札口近くに設置されたごみ箱は、不要になったプラスチック製バケツが5つ重ねられた高さ約50センチほどの筒状です。目立たせるためでしょうか、表面には、黒と黄色の警戒用ビニールテープが幾重にも巻かれ、「不要の傘はこちらへ」という注意書きは英語と中国語でも併記されています。

 ーなぜ設置したのですか。

 「駅スタッフの労働災害を未然に防ぐために設置しました」

 ー労働災害とは?

 「駅ホームのごみ箱に壊れた傘が多数ねじ込まれた状態で捨てられており、清掃を担当するグループ会社社員から『軍手をしていても、傘の破損した金具部分で手を切りそうなことがある』との意見が出ました。それを受け、神戸駅の承認を得て、グループ会社が設置しました。雨の日には神戸駅の改札口付近に置いています」

 ーどなたの発案でしょうか。

 「駅を清掃するJR西日本メンテック神戸営業所の男性社員の提案です。2017年11月から実施しています」

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