「日本手帖の会」の代表者で、本職はIT関連という“おりひか”さん(50代男性)は、「アイデアをパッと記録するには手書きが一番」と、パソコンの横には常に手帳を置いているという。
他の参加者も手帳に関しては基本的にアナログ派だが、それも昨今のデジタル環境と上手に付き合いながらの話。オフ会開催中の写真をリアルタイムで「てちょけん!」のツイッターにアップしながら盛り上げる人の姿もあった。
多くの人がスケジュール管理よりも「記録」に力を入れているようだ。例えば、マンスリー(月間)ページの日付の枠内に、その日の写真を小さくプリントして貼ったり、ウイークリー(週間)ページの時間軸に睡眠時間などをつけて健康管理に役立てたり。型にはまらない自由で楽しい使い方が発表されるたび、会場のあちらこちらで歓声が上がる。
「手帳は1年に1冊だけ」という固定観念もどこへやら、5冊や10冊を並行して使いこなす人もここでは珍しくない。中には、「手帳を充実させるために予定を作る」という求道者も。
もはや手帳は単なる道具にあらず。自分のライフスタイルに合う手帳を選び、丁寧に書き込むことで日常が豊かになる-心のよりどころといえるだろう。手帳をたまにしか開かない人も、この会に来れば“手帳愛”がむくむくとわいてくるかも。