ある女性が9年間使用した「ほぼ日手帳」が山のように積み上げられた画像がSNS上で話題になっている。
このほぼ日手帳の主は機能改善士の大西恵子さん。
ほぼ日手帳と言えば糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」から発売されている手帳。カスタマイズの自由度が高いため、持つ人の仕事や生活の様式にマッチした使い方ができると評判のアイテムだ。いわゆる「意識高い系」の方が持つ傾向にあり、どちらかと言うとお洒落に小ぎれいな使い方をされているイメージがあるが、大西さんのそれはパンパンに膨れ上がり「よくぞここまで……」と言いたくなるほどハードに使い込まれたご様子。
大西恵子さんのツイート
「9年分の、ほぼ日手帳を積み上げてみた。」
果たしてどのような使い方をすればほぼ日手帳をこのような状態にカスタマイズできるのだろうか?大西さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):画像を拝見しました。あそこまで使い込めるとは、大西さんのほぼ日手帳に対する愛着はかなりのものと思います。大西さまとほぼ日手帳との出会い、愛用されている理由をお聞かせください。
大西:10年前に、娘が「ほぼ日手帳」を使っていたのを見て、手帳の中身や紙質などに魅力を感じて使い始めました。それまでにも「記録すること」にこだわって、自分なりに工夫しながらノートを活用していました。しかし、ノートだと、複数冊になりどこに何を書いたのかがわからなくなります。この手帳なら情報を一本化出来るんじゃないかと思ったのです。
中将:ものすごいボリュームですが、具体的にどのように活用されているのでしょうか?
大西:手帳を使い始めた当初は仕事もプライベートも何でも書きこんでいましたが、3年前から仕事中心に使っています。打ち合わせ記録、資料作成の素案、研修記録、思いついたことなどを、毎日ページを継ぎ足しながら記録しています。仕事に関連する雑誌や新聞の記事も貼り付けています。
ただ、書いて貼り付けているだけだとどこに何があるのかわからないので、週間スケジュールのページに目次機能を持たせて管理しています。
他にも、毎日のページ以外のページをいろいろ工夫しながら、仕事の管理に活用しています。ほぼ日手帳は人気がありますが、ビジネス手帳として活用している人があまり多くないなと思います。でも私には使い勝手が良くてベストマッチなんです。手帳は何を書くかではなくどのように活用するかなのだと思っています。
中将:なるほど、あのボリュームはビジネス用のスクラップブックの機能も果たしているがゆえなんですね……。しかし大きくなりすぎて日常の持ち運びに不便に感じることはありませんか?
大西:特に不便には感じていません。10月頃になったらキャスター付きのカバンが必要になってくるくらいです(笑)。仕事の打ち合わせでお見せすると会話のネタになりますし、研修で実際に受講生に見てもらうと「手帳の使い方のヒントになります」と言ってもらえます。
中将:なるほど……確かに打ち合わせ時のネタとしては注目度高いですね!大西さんが、ほぼ日手帳をご自身のお仕事内容にマッチするようにカスタマイズ出来ているという証明にもなりますね。
大西:はい。研修のテーマにも「手帳の使い方・仕事の管理」というものがあります。ここまでとことん活用していると、説得力があるとおっしゃっていただいています。
大西恵子プロフィール
オフィス・FLOW代表。機能改善士。
物流会社で28000件のクレーム対応を通して業務改善、問題解決力を身に付け現職へ。モニタリング調査、現場改善指導、企業研修に携わり、今年で28年目を迎えた。
「健全な流れを創り出せ」という理念の下、問題が起こらない組織作りに力を注いでいる。
昨年2月からはnoteでほぼ毎日ブログを執筆。
公式ブログ:https://danbell1960.exblog.jp/
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大西さんのほぼ日手帳のボリュームは、大西さんがそれを自身のお仕事や生活様式にあわせてフル活用しているがゆえのものだったようだ。道具はそれを使うことで利益を生み出すためにある。大西さんのお話を聞いて、そのことをあらためて実感した次第だ。
大西さんは「note」でも手帳やノートの活用法等について日々執筆中。ご興味のある方はぜひご覧になっていただきたい。