今、注目の映画監督に「お金の話」を聞いてみた 「海外行くよりお手頃」

宮本 裕也 宮本 裕也
“映画とお金”などについて語る三宅唱監督
“映画とお金”などについて語る三宅唱監督

 「きみの鳥はうたえる」で映画雑誌「映画芸術」(編集プロダクション映芸)の2018年日本映画ベストテン1位に輝くなど、現在大注目の三宅唱監督に“映画とお金の話”を聞いてみました。

  ◇  ◇

 -受賞後、映画作りの反応は変化しましたか。

 「柄本佑が第92回キネマ旬報ベスト・テンで主演男優賞を受賞したのは本当に嬉しかったな。僕は変わらず毎日次の企画を書いてる」

 -最新作「ワイルドツアー」(2018年)は「山口情報芸術センター(通称YCAM)」の映画制作プロジェクトから生まれた作品。映画制作はとにかくお金がかかると聞きます。

 「お金も大事だけど映画制作は時間と知恵の勝負。今回は主人公が中高生だから、だいぶ体力も使ったけど」

 -『#SF冒険青春ラブコメ』という本作。監督自身が20代だった頃の生活についてお聞きします。

 「20代はテレビADの仕事や映像制作の仕事を。友人たちと一軒家をシェアしてたけど、笑えるほど金なかったな」

 -若手映画監督は映画とミュージックビデオ(MV)を撮る人が多いですが…。

 「僕もMVはよく作らせてもらってる。それはお金稼ぎのためじゃなくて、ミュージシャンとの仕事が楽しいし刺激になるから。映画だけだとむしろ窮屈かもしれない」

 -制作者側で意見の違いって生まれますか?

 「それが面白いから映画をやってる。お金の話も中身の話もちゃんと話せる人なら一緒にやって楽しいですね」

 今回、制約の中で撮りたいものは撮れましたか。

 「念願のティーンエイジャー映画だし、ラブコメだし、ちゃんとSFになったし。僕は運が良かったですね」

 -三宅監督のように映画業界で働くにはどうすれば良いですかね。

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