「エフ休」で不妊治療のストレス軽減を願います

ハイヒール・リンゴのつぶやき

ハイヒール・リンゴ ハイヒール・リンゴ
 ハイヒール・リンゴ
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 不妊に悩んでいる夫婦は6組に1組といわれる現在、企業でも不妊治療の支援をするところが増えてきた。その一方で休みの取得理由を「不妊治療のために」と口に出しづらい人も。企業によっては女性が取得する休み全てを「エフ休」と呼び、目的がわからないようにしてるところもある。不妊治療のために、一時休業したこともあるハイヒール・リンゴも当時を振り返り「取得理由の言いづらさ、取得しづらさ、そしてストレスが軽減できれば」と語った。

不妊治療時の気持ち

 最近、さまざまな企業が不妊治療の支援をしています。JALでは最大1年間休職できたり、サイバーエージェントでは生理や不妊治療など女性が取得する休みをエフ休(エフ=FemaleのF)と呼び、周囲に休みの目的がわからないようにしているそうです。

 「エフ休」はよい言い方だと思うと同時に、自分の不妊治療時の気持ちを思い出してしまいました。最終的に治療を公表して休業しましたが、そこに至るまでは「不妊治療を頑張っていた。でもやっぱり子供はできなかった」と思われるのが何かに負けたようで悔しくて「不妊治療をしています」と言うのがイヤでしたから。

 私が治療していたころは体外受精の受精卵を戻した後の2週間は「お姫様の期間」と呼ばれていました。お姫様みたいに重い物を持たず、自転車にも乗らず、安静にしていなさいねって。でもこれって案外ストレスが溜まるもの。いまは同じ時期の過ごし方として、普通の生活をする方がよいことになっている。ランニングが日課だったら軽く走ってもいい。ストレスを溜める方がよくないという風に変わっています。

 当時から条件が合えば、不妊治療の助成をしてもらえたのですが、ある友人の住んでいる市では、助成受付が胚移植をして1週間以内とか、「お姫様の期間」に役所に行かなければならなかった。おまけに受付担当が年配の男性で「この人は体外受精で胚移植したんだ」という目でジロジロ見られた気がして、ものすごくストレスだったそうです。

 そのころのハイヒールは女性のマネジャーで、いろいろ不妊治療に配慮してくれて、ロケ仕事は避けてくれていたんです。治療を始めた当初は、病院へ行くことも多かったので、本当にありがたかった。例えば排卵から逆算して35時間前と決められた注射は、真夜中でも病院に。ロケとか終了時間が決まっていないお仕事だと、対応できないこともありましたから。

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