安易なカラコン使用は絶対ダメ!失明の可能性も…危険しかない非正規製品

ドクター備忘録

窪谷 日奈子 窪谷 日奈子
非正規品のカラコンは危険!レンズが浸かっている液体がばい菌だらけのことも
非正規品のカラコンは危険!レンズが浸かっている液体がばい菌だらけのことも

 最初にご紹介したエピソードのように、目に感染を起こすと激しい痛みとともに視力が下がり、入院が必要になることもあります。ひどい感染のあとは黒目に濁りが残ってしまうことが多く、濁りのため最終的に角膜移植となってしまった例もあります。

 「感染を起こした人なんて、周囲に見たことがない」とお思いですか?そうですね、感染を起こすと日常生活もままならなくなるため日常的に身近で見ることはないかもしれません。ですが眼科で勤務していると、定期的にそういった患者さんが受診されます。

 カラコンの感染を経験された方は「二度とカラコンは使わない」とおっしゃいます。しかし一度見えなくなってしまった視力を取り返すことはできません。リスクの高いコンタクトレンズを目に入れることは、とても危険なことなのです。

 また正規品のコンタクトレンズであっても、もともと目に傷がある状態で使うと感染を起こすことがあります。ですので眼科医の診察を受けて、コンタクトレンズを目に乗せてよい状態なのかチェックしてもらうことが大切です。

 コンタクトレンズについては法的な取り締まりがないため、現状ではコスメショップやインターネットで簡単に購入できてしまいます。自分の目を守るのは自分自身、一生物の障害を抱えないためにも眼科医の診察を受けて処方してもらいましょう。あなたの周囲の大切な方が、もしも危険なカラコンを使っていたら、その危険性を教えてあげてくださいね!

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