総合病院に勤務する眼科専門医、ゆきむら@ 30代眼科医(@ganka1212)さん。X(旧Twitter)に投稿した、「ある患者」とのやりとりが大きな注目を集めた。
<以下、ゆきむら@ 30代眼科医さんのXの投稿より>
女子大生「目が痛い」
自分「コンタクトで傷ついてるので、中止して、点眼を」
数日後~
先生治りません→なんでだろ?コンタクトやめてます?→つけてます→やめて下さい
10日後~
先生治りません→なんでだろ?コンタクトやめてます?→つけてます→やめて下さい
な、ぜ…
実はあるある…「医師の言葉が伝わらない」
さらに続けて、「ちなみに、コンタクトの保存液がないからといって水道水で保存してはいけません!絶対です。アメーバが繁殖して、ガチで失明します」と、Xに投稿していたゆきむら先生。
1919万以上表示され、22万5千のいいねがついた今回の投稿について、ゆきむら先生に詳しく聞いたところ、女子大生が頑なに使用し続けているコンタクトレンズは、いわゆる「視力調整用」ではないそうだ。
「度なしのカラコンです。美容目的です」(ゆきむら@ 30代眼科医さん)
残念ながらこうした「医師の言葉が伝わらないケース」はよくあるのだという。
「わりとあります。病気の治療の必要性に対する認識の違いだと思います」(ゆきむら@ 30代眼科医さん)
感染症が起きた場合、「失明」のリスクが
ゆきむら先生の投稿に対して寄せられた多くのコメントの中には、「女の子に『コンタクト止めて』はスッピンでの外出と同じくらいハードルが高いんだと思う」「大学生にとっては、容姿が生きるか死ぬかなんですよね…」といった、カラコン命な人たちの気持ちを代弁する声も見受けられた。
実際、「黒目」を大きく華やかに見せるカラコンは、日本国内だけで年間3140億円の売り上げを誇る「メイク」の必需品だ。
だが、カラコンを含むコンタクトレンズの使用には、利便性や見た目の良さの反面、大きなリスクが伴うという。
「不適切な使用により、目に傷がつきやすく、感染症を起こした場合、失明のリスクがあります。コンタクトは便利ではありますが、正しく使用していただきたいです」(ゆきむら@ 30代眼科医さん)
ゆきむら先生の投稿に対して、医療関係者から寄せられた同様の経験談や、コンタクトのリスクに関する衝撃的なコメントも寄せられた。