コンビニ前になぜ灰皿?「たばこの煙迷惑」の声も 各店対応苦悩

京都新聞社 京都新聞社
愛煙家は「憩いの場」として利用し、嫌煙家は灰皿撤去を求めている
愛煙家は「憩いの場」として利用し、嫌煙家は灰皿撤去を求めている

近くの別のコンビニでは、煙が店内に入るとの声を受け、2年ほど前に灰皿を撤去した。本部からも置かないよう指導を受けているという。オーナーの男性は「店の敷地内で吸うことを禁止しているわけではないので、結局は路上や溝などに捨てる人が増える。客から『どこで吸えばいいのか』との相談もある」と打ち明ける。

 そもそもなぜコンビニ前の灰皿があるのか。多くの店は「客が店内に入る前にたばこを消すため」と説明する。だが愛煙家から見れば、「灰皿=喫煙場所」ととらえるのも無理はないだろう。

 一方、「たばこを販売しているので、灰皿を置いている」と話す店もある。オフィスでは禁煙が普通になり、屋外でも路上喫煙を禁止する条例が広がっている。「ほかに吸える所がない」として、結果的に灰皿のあるコンビニ前に愛煙家が集まる構図が垣間見える。

 喫煙スペースの整備に苦悩するコンビニのマネジャーは、「(愛煙家と嫌煙家)双方の意見が届く」とした上で、「京都市が責任を持って御池通に喫煙スペースを設けてほしい」と訴える。

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