【PR】吸う人も吸わない人も心地よく…駅前の喫煙所設置がもたらした効果とは 「吸う人のマナー向上した」の声

まいどなニュース まいどなニュース

「たばこを吸う人も吸わない人も、心地よく過ごせるように」。そんな思いが込もった公共喫煙所がこのたび、兵庫県川西市に誕生した。

喫煙所設置でマナー向上

今回紹介する喫煙所は、阪急・能勢電鉄川西能勢口駅の南側にある。市の喫煙所整備にJT兵庫支社が協力し、2023年11月から供用開始した。

市は、同駅とJR川西池田駅をつなぐ2階デッキ部分を「路上喫煙・ポイ捨て防止モデル区域」に指定している。路上喫煙やごみのポイ捨てに関するマナー向上の啓発活動などを重点的に行うエリアだ。

ただ、これまで公共の喫煙所が周辺になかった。市の担当者は「以前から路上喫煙に関する苦情が寄せられていた」と話す。こうした背景もあり、21年夏から検討が始まった。

「場所選びについてはさまざまなハードルがあった」。そう振り返るのはJT担当者だ。最終的には市からの提案で、市の管理地(市道上)にあり、モデル区域と主要地方道を結ぶ視認性の高い場所、また、道幅も広く、喫煙所を設置しても通行の妨げにならず、一定の距離を空けて歩行することが可能な場所としてここが選ばれた。

出入り口にクランクをつけることで、利用者が出入り口付近にたまりにくい設えにした。灰皿には、モデル区域の案内などマナー向上につながる掲示も施している。

「ほんま助かります」。喫煙所設置についてそう話すのは、近くの会社に勤める50代男性。おととし職場の喫煙所が閉鎖され、コンビニの店舗前の灰皿を使っていたそうだ。「普通にコンビニのお客さんが目の前を通るし気を遣う部分があった。ここなら周囲から隔てられた環境で心置きなく吸える」と話す。

たばこを吸わないという40代女性は、通勤で毎日駅を利用するという。「以前はそのあたりで吸っている人もたまに見かけたが、喫煙所ができてからそういうのはなくなったし、マナーが向上したのでは」と感じている。

市によると、利用者数の目安となる吸い殻の数が、設置直後と比べて倍ほどに増えた。路上喫煙に関する苦情は設置後にはさほど来ていない(24年1月25日時点)といい、市の担当者は「喫煙所を利用する方が増えたことでマナーの向上につながったのではないか」と話す。

「吸う人のマナー向上」で望まない受動喫煙対策

周辺自治体では、条例で路上喫煙を一律禁止し、罰金を定めているケースもある。しかし川西市ではそうした条例は設けず、「川西市路上喫煙・ポイ捨て防止に関する要綱」がその役目を果たしている。

市の担当者は「ルールを押し付けるより、マナーを守って吸っていただくよう促すことの実効性に期待している」とする。「たばこを吸う方が一定数いるのも現状で、一方、たばこが苦手な方がいるのも現状。お互いが思いやり、しっかりとすみわけをすることで、吸わない方にとっても過ごしやすい川西市になると思う」と話している。

JT担当者も「喫煙所ができたことでモデル区域がより効果を発揮するはず。吸わない方に『路上喫煙する人がいなくなったな』と思ってもらえることが一番。川西市でそういった環境が実現したら何よりもうれしい」と話している。

提供:日本たばこ産業株式会社 兵庫支社

分煙の取り組み | JTウェブサイト (jti.co.jp)