初詣のスリ、年末年始の空き巣… 小川泰平氏が防御策を解説 新幹線や飛行機も注意 

小川 泰平 小川 泰平
ごった返す初詣…スリ対策のポイントはカバンの掛け方(C)Caito-Fotolia
ごった返す初詣…スリ対策のポイントはカバンの掛け方(C)Caito-Fotolia

 海外旅行先でも置き引きに注意が必要である。バスでの移動の際は寝ている隙に足元に置いているカバンから財布を抜かれる。その時もカバンはたすき掛けにして、お腹の上に置いて手を乗せて寝ること。

 新幹線内も泥棒が増えている。防犯カメラがあるとはいえ、駅に着く直前に狙われ、そのまま犯人は降りてしまうので捕まえようがない。喫煙室にたばこを吸いに行くために席を離れる人も狙われる。同行者がいる時は交代でタバコを吸うこと。1人の時は面倒でも貴重品を持ち歩くこと。帰省ラッシュで混んでいる時、席を探しているふりをして獲物を狙うスリもいる。席に人がいなくて荷物が置いてあれば、もうすぐ駅に着くという直前に置き引きして降りてしまう。

 また、年末年始で家を空ける時、一般の泥棒も稼ぎどきだ。ポストに入れる新聞を止めていても、郵便物は止めない人が多く、不在と気づかれる。近くにある特定郵便局でいいので、不在時の依頼を紙で1枚書いておけば、指定の期間、止めてくれる。特に年賀状がポストにたまっていると、不在だということが分かってしまう。

 雨戸やシャッターを下ろしていると不在であることが分かるので心配だという人もいるが、それでも締めておくことが大切。戸締りを厳重にしておけば、泥棒が入りにくいことに変わりはない。そこは基本として肝に銘じていただきたい。(犯罪ジャーナリスト)

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