第一次世界大戦中に世界で大流行して、死者数が4000万以上とも言われているスペイン風邪(インフルエンザ)についても、ある種の解熱剤を大量に使用したことが、死者が増加した原因の一つという説があります。苦しくて不安になってくるので、高熱を緩和したいという気持ちはよくわかりますが、安易に解熱剤を乱用することは危険です。くれぐれも、そうなさならないようにお願いしたいのです。
インフルエンザ以外でも、肺炎、溶連菌感染症、尿路感染など重症化すると命に関わる疾患が、この手の薬剤を使用したために隠れて見えなくなることもあるのです。繰り返しにはなりますが、安易に市販薬、手持ちの残薬で経過を見ないで、調子が悪ければ速やかに信頼できる医師と相談することをお勧めします。