闘病中のNosuke 精巣がんによる胚細胞腫瘍とは

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
 misono(左)とNosuke
 misono(左)とNosuke

 早期であれば、精巣の摘出だけで終わるのですが、他に転移していれば、抗がん剤が投与されたり、転移したリンパ節の切除、放射線の照射などが行われます。血管の走行の関係で、リンパ節転移は骨盤などの下腹部のリンパ節に転移をするのではなく、上腹部である腎動脈周囲のリンパ節に転移します。更には、その上の肺にも転移しやすいのが、この腫瘍の特徴です。

 また、腫瘍の進行は比較的早いのですが、転移があったとしても抗がん剤がよく効くためにかなり進行していても、70~80%の割合で治癒が望めるということも、この腫瘍の特徴です。

 同じ男性として、睾丸を摘出することで相当なショックを受けておられると想像しますが、一つを摘出しても片側の精巣が残っていますので、子供さんを作ることも可能です。ウェブなどで奥様であるmisonoさんのお話をうかがっていますと、この方も転移は来していると思われますが、追加治療である抗がん剤、放射線、手術などの治療を受けて治癒していただき、元気に退院され一日でも早く復帰されることを心からお祈り申し上げます。

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