インフルエンザの新薬ゾフルーザ “現場”ではどうなのか…

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
塩野義製薬が発売したインフルエンザの治療薬「ゾフルーザ」(提供・共同通信社)
塩野義製薬が発売したインフルエンザの治療薬「ゾフルーザ」(提供・共同通信社)

 そして、1回の内服で治療が終わるために飲み忘れの心配がありません。内服という形で投与されるために確実に体内に薬を取り込めます。投与量は、年齢、体重によって決められています。未成年の使用については、この薬も48時間の監視が必要とされます。

 ただ、治療の途中、ウィルス内において、アミノ酸の変異が起こりやすいともされています。分かりやすく言うとウィルスが変わってしまい、新薬の治療効果が乏しくなるということですが、それが患者さんにとってどれほど不利益をもたらすかは、今後の経過を慎重に見て行く事が必要とされています。

 私が投薬している印象では、新薬ゾフルーザを投与したことにより患者さんに明らかな不利益がもたらされたと言う例は、今これを書いているところまではありません。引き続き、状況を確認しながら適切な投薬を心がけたいと思います。

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