今の巨人には「愛」が足りない 長嶋巨人の名脇役は韓国で奮闘中

あの人~ネクストステージ

山本 智行 山本 智行
異国の地で奮闘を続ける後藤コーチ
異国の地で奮闘を続ける後藤コーチ

 18年間の現役生活ではガッツあふれるプレーで数々の名シーンを演じた。日本シリーズで西武・松坂から放った三塁打。自打球3連発で場内を沸かせ、引退試合では一人娘から花束を渡され、涙にくれた。コーチとしてのスタートは2006年、米大リーグ・ヤンキースの下部組織。仲人でもある元巨人監督・原辰徳氏の助言だった。07年、独立リーグ新潟の監督に就任したが、下位に沈み1年で辞任した。

 「当時の選手から“結婚しました”と聞くとうれしいですが、あの頃の僕にはしっかりしたビジョンがなかった。今でも申し訳なく思う」

 そこから主な野球人生は古巣巨人。2軍、3軍と育成部門に携わってきた。今季イースタン・リーグ打撃部門上位につける2選手は、昨年3軍で指導していたとあって「うれしいです」とニヤリ。その一方で、1軍の戦いぶりには首をひねる。

 今の巨人に足りないものは-。この問いかけに「愛でしょう。長嶋さんの頃はユニホーム組、背広組ともに一体感があった」と答えてくれた。

 追加取材した日は午前9時に待ち合わせて、ピビンバで腹ごしらえ。現在、過去、未来を語り、食べ終えると選手の練習に付き合うため、本拠地チャムシル球場に向かった。“九回の男”の野球人生はまだまだ道半ばだ。

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