猫派だった女性が保護犬を迎えた理由 心臓病を抱えたバークレーとの出会い

岡部 充代 岡部 充代
ヒーターの前でウトウトするバークレー
ヒーターの前でウトウトするバークレー

 広い心でバークレーを迎えようとしていたAさん。しかし、大きな問題がありました。ペット不可の公団に住んでいたのです。Aさんは家探しを始めます。最初は賃貸の戸建てを探していたそうですが、実家から程近いところに売り家を見つけ、「賃貸だと何かの事情で契約を切られたときバークレーと路頭に迷ってしまう」と購入を決意。仕事も7~16時勤務にしてもらい、夕方以降はバークレーと一緒に過ごせるようにしました。「いろいろ考えて行動に移せないタイプだったのに、なぜか今回は…。気が付いたらバークレーと暮らしていました」。正式に引き取ったのは2月4日。「出会って半年記念日」でした。

 もともとは広島県動物愛護センターからピースワンコ・ジャパンに引き取られた元保護犬。人に飼われていたようで、最初から上手にお散歩できたと言います。広島時代に一度声が掛かり、トライアルまで進んだもののまとまらず。他の譲渡センターを経て生駒に来た経緯がありました。きっとAさんとの出会いは必然だったのでしょう。

 「ボランティアをしたことで犬の個性がよく分かりましたし、バークレーにすれば知っている人と暮らすのでストレスが少なかったと思います。可能であれば、ボランティアをして距離を縮めてから引き取ることをおすすめしますね」

 取材中、バークレーはAさんが立ち上がるとついて行き、座ると横でまったり。その姿はまるで大切な人を守る“ナイト”のようでした。人間でいえば50歳を過ぎたバークレーにとって、Aさんは“お母さん”ではなく“恋人”なのかもしれません。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース