個性的な"校歌"がX上で大きな注目を集めている。
「おれが通ってた小学校の校歌、エグすぎて誰にも信じてもらえん」と『ますの子の歌』の歌詞を紹介したのはXユーザーのすんだんさん(@Znplus2)。
「ますの子 たらの子 にしんの子 それは北海道の さかなです」と、出だしのフレーズだけですでに衝撃的だが、これは岡山県の倉敷市立万寿(ます)小学校で長年歌い継がれている楽曲らしい。
今回の投稿に対し、同校の卒業生とおぼしきXユーザー達からは
「母校の歌バズりすぎでワロタ」
「母校でワロタ 正確には校歌ではなく、校歌は別にまともなやつがあるんだけどみんなこれしか印象に残ってない」
「しかもこれ卒業式で歌う校歌じゃなくてカップリング曲的なやつ 何で校歌にB面があんだよって子供ながらおもってた」
など数々のコメントが寄せられている。
投稿した人に聞いた
すんだんさんにお話を聞いたところ
「万寿小学校が特に北海道とゆかりがあるという話は聞いたことがありません。今思えば不思議な曲です。実は元々の校歌は別にあるのですが、卒業式の時は二つともセットで歌うので、泣きながらこの曲を歌ったのを覚えてます。投稿に対し、何人かの卒業生からうちの学校だ!とDMが来ました。自分は校歌はもう忘れてしまいましたが、ますの子の歌は今でも歌えます。他の卒業生もそうではないでしょうか(笑)」
ということだった。万寿小学校卒業生の脳裏に染みついているという『ますの子の歌』ははたしてどんな経緯で生まれた楽曲なのだろうか。万寿小学校の小野副校長に話を聞いた。
「『ますの子の歌』が出来たのは1974年。学校の創立100周年を記念して制作され、当時の校長だった藤井嵩さんが作詞、音楽の先生だった大月睦枝さんが作曲を手がけました。当初のタイトルは『月曜日の歌』。校歌は別にあるのですが、約50年にわたって万寿小学校の生徒たちに愛されている曲です。冒頭の歌詞の意図についてはよくわかっていないのですが、おそらく校名の"ます"にかけているのだろうなと。最後まで通して読んでいただくと、みんな兄弟だよ、みんな仲間だよ、仲良く学校に通おうねという藤井先生のメッセージがよく伝わると思います」
2023年6月の万寿小学校創立150周年記念式典で公開された記念動画では『ますの子の歌』も紹介されている。YouTube上で公開されているので、ご興味ある方はぜひ視聴して藤井元校長の友愛のメッセージを感じていただきたい。
すんだんさん関連情報
Xアカウント:https://twitter.com/Znplus2
倉敷市立万寿小学校関連情報
所在地:倉敷市浜町2-3-1
公式ホームページ:https://www.kurashiki-oky.ed.jp/