“My cat is turning round and round, playing with a string.”
という簡明な英文が載っています。これならすぐにも愛猫の写真と共にSNSでつぶやけそうですね!
その一方で、最終章の「ねこことば」には“In a cat’s eye, all things belong to cats.(ねこの目に映るものはすべてねこのもの)”といった表現も。これは“ねこの目から見れば、世界のすべてがねこのものであるように見える”という意味の、なかなか哲学的なイギリスのことわざで、きりりと賢そうなねこの横顔写真と共に紹介。さすが老舗英字新聞の出版部門とも言うべき、キラリと光る叡智がこの単語集に奥行きを与えています。
さらに、本書の大きな魅力は何と言ってもねこの表情の可愛らしさ!それもプロのカメラマンがスタジオで撮影したようなツンとおすまし顔のショットより、まるで友人や会社の同僚の飼いねこの写真を見る感覚に近い、自然な表情が多いような…?
「もともとこの本は、自身もねこ好きで、飼ってもいる編集者が長い間あたためていた企画。時間をかけて1枚、1枚、個人の方のサイトやブログからも単語に合う写真を集めていたんです」
なるほど、だから人間との距離が近い写真が多いのですね!飼い主さんの膝の上でのびのび寝そべるねこ、台所のシンクの中から我が物顔でこちらを見上げてくるねこ…そんな“プライベートショット”を見ると心から癒やされます。
昨年末、ねこ好きさんに負けじと、全国のいぬ好きさんの熱いリクエストに応えて「いぬたん いぬの英単語」も発行されたそう。こちらもワンだふるな出来栄えだそうです。