みなさんは「自分のからだや性について、もっと詳しく知っておきたかった…」そう感じたことはありませんか。mederi株式会社(東京都渋谷区)が実施した「恋愛・性教育」に関する意識調査によると、性教育で「もっと詳しく知りたかった内容」は「避妊方法」が最多となりました。
また、性や体に関する情報源としてSNSが最も多く挙げられる一方、約4人に3人が「正しい情報かどうか分からないと感じたことがある」と回答し、性教育の実態や、若い女性が感じている知識・情報への不安が浮かび上がりました。
調査は、全国の10〜20代女性169人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。
まず、「初めて性経験をした年齢」を尋ねたところ、「16〜18歳」(20.7%)や「13〜15歳」(18.3%)、「19〜22歳」(14.8%)が上位に挙がったものの、最も多かったのは「性経験はない」(28.4%)でした。一方で、少数派ながらも「12歳以下」(2.4%)という回答も見られました。
また、性経験の有無について、「周囲と比べて焦りや不安を感じたことがある」(50.3%)とした人が約半数を占め、友人との会話やSNSなどで周囲の経験を知る機会が増えたことで、不安を感じることが示唆されました。
続いて、「学校などで性教育を受けた経験」について尋ねたところ、78.1%が「ある」と回答。しかし、具体的に「学んだ内容」を見ると、大きな偏りがあることがわかりました。
最も多かったのは「避妊方法」(19.9%)である一方で、「緊急避妊薬」(6.2%)や「婦人科・医療機関の受診」(4.3%)は少数派となり、からだの仕組みなどの基礎知識は教えてもらえても、実際にトラブルが起きたときの対策や医療アクセスの方法は、学校教育の中でカバーされにくいのが現状のようです。
そこで、「性教育でもっと詳しく知りたかった内容」を尋ねたところ、「避妊方法」(17.2%)、「低用量ピル」(15.0%)、「緊急避妊薬(アフターピル)」(14.3%)が上位に挙がり、自分の身体を守るための具体的な手段や選択肢について知りたいというニーズが非常に高いことがうかがえました。
同社は、「妊娠や避妊に関する知識は、自分の体を守るうえで重要な情報です。しかし、低用量ピルや緊急避妊薬については、名前を知っていても、具体的な効果や使うタイミング、入手方法まで理解する機会が限られている可能性があります」と指摘。
そのうえで、「若い世代が必要なときに適切な選択ができるよう、学校教育に加えて、医師・専門家による情報発信や、分かりやすいWebコンテンツ、匿名で相談できる導線などを整えることが重要です」と述べています。
さらに、「妊娠や避妊について、正しく理解していると思いますか」と尋ねたところ、「正しく理解していると思う」とした人が78.1%にのぼりました。
ただ、具体的な内容について見てみると、少し違った一面も見えてきます。
「低用量ピル」について、「効果と入手方法の両方を知っている」と答えた人は34.3%、「緊急避妊薬」について、「使うタイミングと入手方法の両方を知っている」は29.6%といずれも約3割にとどまり、妊娠や避妊について理解していると感じている人は多いものの、実際にどのような避妊方法を選べるのか、必要になった際にどこで入手・相談できるのかといった、具体的な選択や行動に結びつく知識にはギャップがあることが浮き彫りとなりました。
今では、気になることがあればスマートフォンですぐに調べられる時代。性や体について、普段どこから情報を得ているのかも聞きました。
その結果、「SNS」(19.9%)が最も多く、次いで「学校の授業」(14.2%)、「Webメディア・検索」(13.9%)が続きました。
しかし、性や体に関する情報について、「正しい情報かどうか分からないと感じたことがある」とした人が74.5%に達しており、SNSなどでたくさんの情報に触れられるからこそ、どれを信じればいいのか迷ってしまう場面も少なくないことがうかがえました。
さらに、「性や体の悩みを相談しづらいと感じる理由」としては、「恥ずかしいから」と「誰に相談すればよいか分からないから」(いずれも18.8%)が最多に。
性や体のことは、たとえ身近な人であっても相談するのをためらってしまうことがあります。だからこそ、気軽に正しい情報を得られたり、匿名で相談できたりする場所があることは大切なのかもしれません。
また、「性や妊娠・避妊について、正しく学べる場や相談できる場所がもっと必要だと思う」とした人は78.7%にのぼりました。
では、どんな方法なら学びやすいのでしょうか。
この質問には、「学校の授業」(16.2%)、「SNSでの発信」(13.5%)、「保健室での相談」(12.9%)が上位に挙がり、学校だけでなく、普段使っているSNSや、身近な場所で相談できる環境を求める声も見られました。
性や体のことは、誰かと比べる必要はなく、一人ひとりが自分のペースで知っていくことが大切。だからこそ、必要なときに安心して正しい情報を探せること、そして「ちょっと聞いてみよう」と思ったときに相談できる場所があることが、これからますます大切になっていきそうです。