保護者のみなさんにとって、「赤ちゃんはどこからくるの」などの質問は悩みのひとつではないでしょうか。株式会社NEXER(東京都豊島区)と『青山ラジュボークリニック』(東京都港区)が共同で実施した「子どもの性教育」に関する調査によると、2割弱の人が「”赤ちゃんはどこからくるの”と聞かれたことがある」と回答しました。また、その質問をしてきた子どもの年齢については、「3~4歳」が最も多かったそうです。
調査は、子どもがいる全国の男女781人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。
その結果、全体の17.3%が、過去に子どもから「”赤ちゃんはどこからくるの”などの質問をされたことがある」と回答しました。
また、「”赤ちゃんはどこからくるの”といった質問されたことがある」と答えた135人に、「その質問をしてきたときの子どもの年齢」を教えてもらったところ、「3~4歳」(38.5%)、「5~6歳」(31.9%)、「3歳未満」(17.8%)といった回答が上位に挙がりました。ちなみに、子どもからの質問に対してどのように答えたかについては、以下のようなコメントが寄せられました。
【3歳未満】
▽お母さんのお腹だよ(30代女性)
▽コウノトリが連れてくるんだよ(30代女性)
▽ママのお腹の中で育てて、ママのお腹から出てきたのよ(30代女性)
▽鳥さんが連れてきたんだよと話した(40代女性)
【3~4歳】
▽お空からだよ(30代女性)
▽お母さんのおなかの中から生まれてくるんだよと答えた(40代男性)
▽お空からママのお腹にくると言った(40代女性)
▽コウノトリが運んでくると答えた(40代男性)
▽パパとママの子供になりたいって選んで来てくれるんだよって伝えました(30代女性)
【5~6歳】
▽性行為について説明した(20代女性)
▽聞き流したと思います(30代男性)
▽どうだろうね~とぼやかしました(40代女性)
▽コウノトリさんが運んできたんだよ(40代男性)
▽家族みんなが赤ちゃんが欲しいと思って仲良くしていたら、来てくれるよ(40代女性)
次に、「家庭で子どもに性教育を実施していますか」と聞いたところ、全体の11.4%が「実施している」と回答。
家庭で子どもに性教育を実施している理由としては、「まずは性被害に遭わないようにするため、また本人をする側にさせないため」(20代女性)、「学校の性教育では充分ではないし、必要な知識を教える時期が遅いと思ったから(30代女性)、「少しづつ知っていくことが大切だと感じるため(40代男性)といった意見が寄せられました。
さらに、家庭での子どもの性教育について、子どもに伝えていることでは、「プライベートゾーンのことや、何かあったかもしれない時すぐにでも声に出すことなど」(20代女性)、「自分の体を大事にするように伝えている」(30代女性)、「男女の違い」(40代男性)などの意見が目立ちました。
一方、性教育を実施していない理由としては、「まだ小さいので」(30代女性)、「まだ理解できないと思うから」(30代女性)、「なんとなく照れ臭いので」(40代女性)、「教え方が分からない」(40代女性)といった意見が多く挙げられました。
なお、家庭で子どもに性教育を「実施している」と回答した89人のうち、32.6%が「子どもの性教育に関して、悩みや不安などがある」と回答しており、具体的には「まだ小さいこともあって、どこまで詳しく教えるべきなのか噛み砕いて教えるのが難しい」(20代女性)、「教えたことをちゃかしたり、変な受け取り方をしないかどうか」(30代女性)、「先走って変な知識をつけてしまわないか」(40代女性)といった声がみられたそうです。
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【出典】
▽青山ラジュボークリニック
https://nipt-info.com/