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京都の珍風景「古墳を貫く高速道路」どうしてこうなった? 古代と現代が交錯する空間

京都新聞社 京都新聞社

由良川沿いに緑豊かな田園風景が広がる京都府綾部市。私市円山(きさいちまるやま)古墳公園(同市私市町)の駐車場から、小高い丘の頂上を目指し、急な道を10分ほど登ると突然、朝顔形や円筒の埴輪(はにわ)が並ぶ。古代にタイムスリップしたようだ。

下を見て、さらに驚いた。4車線の舞鶴若狭自動車道が公園の下を貫き、トラックや乗用車が走り抜ける。古代と現代の建造物が交錯する空間だ。

5世紀中頃に造られた府内最大の円墳は直径約70メートル、高さ約10メートル。2人が埋葬されていたとみられる。武具や鏡、玉類などの副葬品が出土し、埋葬者は大和政権と関係する人物と推察される。

1987年に近畿自動車道舞鶴線(現在の舞鶴若狭自動車道)の建設に伴う調査で確認され、保存を求める声が上がった。切り土工法からトンネル工法に変更して保存。93年5月、綾部市が史跡公園として開園した。

市社会教育課文化財担当技師の廣富亮太さん(32)は「文化財保護と開発を共存させた象徴的な例だと思う。当時の王権と地方とのつながりがあったことを示し、かけがえがない史跡だ」と話す。

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